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(3)-1.意識を別のところに |
まだ起きてもいない未来のことを想像して、緊張することってありますよね。
私も、資料を十数人のクライアントに対して説明する打合せがあるとき、
1週間も先にも関わらず、想像する度に、緊張と不安の感情が湧き上がり
今現在のことに集中できない状況に陥るときがしばしばありました。
これは、慣れないことに対して「上手くやろう」とか「失敗しないようにしよう」
という漠然とした思いや望みがあり、脳ではなんとなく解決方法を見つけようとする
ものの、結局、漠然とした望みのため、具体的な解決方法が見出せず、意識が
今現在の緊張している感情に意識が向き、更に不安・恐怖をかきたてるためです。
ですので、こんなときに私は、漠然とした思いや望みではなく具体的に自分にできる
ことを列挙して、その内容のみ意識を向けることを徹底し、緊張や不安などの感情は
できるだけ意識の外に向けるようにしました。
・大きな声を出そう。
・論理的な内容であることを確認する。
・喋るときにどのような仕草をするか。
・どの言葉や内容を強調して伝えるか。
・どうでもいい箇所を抑えておき説明を流す。
・突っ込まれそうな箇所・相手がしてきそうな質問を事前に検討
数人の前で自己紹介するときなど、自分に順番が回る前まで
とても緊張した経験をしたことはありませんか。これは、
どんなことをどのように喋ろうかということに意識が向いている
のではなく、喋るのが嫌だ・もうすぐ自分の番だどうしようという
感情部分に意識が向きがちになっているためですよね。
ですので、感情に意識を向けるのではなく、
具体的にどのようにその慣れないことを実施するかを予め徹底的に
考えることです。そして当日はその考えた通りに愚直に行動に移すのみです。
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