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(3)-2.ポジティブに考える |
皆さんは、「緊張」というものを悪いイメージと勘違いしていませんか。
「緊張」は決して悪い感情ではなく、人間が生きる上で必要な防衛感情です。
緊張の原理で説明していますが、適度な緊張をすると人はエネルギーを体に流して、
不意な危険も即座に対応できるように「戦闘態勢」を整えます。
そのため、その時の人は集中力が増して失敗しにくい状態になると言えますよね。
ですので、「緊張」することはとてもいいことなのです。
緊張したとき私は下記に記載する3つの考え方で緊張を捉えるようにしており、
緊張に対する「悪い負の感情」を出さないようにしています。
@緊張することは当たり前と思う
緊張することは人間誰しもが起こりえることです。
昔、子供の頃に、大人は堂々と人前で喋っているのを見て「大人は緊張しないんだ〜」
「今は緊張しているけど、大人になることで勝手に緊張しなくなるのかな」
と思った経験があります。しかし、今、大人になってみて、甚だ間違っていたことに
気づきます。大人でも緊張するんだと。。
しかし更に、20台後半で緊張に悩んでいた頃、あわよくば、60歳ぐらいになると緊張はなくなるんじゃ・・
と思っている自分もいましたが、その頃に、50台後半の会社の人に、人前で喋ることって緊張しますか?
ときくと。「とても緊張する。幾つになっても変わらない」という回答が返ってきました。
私はそのとき、愕然としましたが、一方で、どんな人間でも緊張はするのだと思いました。
ただ、緊張に対する考え方を変えることはできますし、経験を積めば、緊張する物事がなくなっていくのも事実です。
政治家・総理大臣・大統領どんな人間でも一番初めは緊張します。
これは動物の本能として当然の機能なのです。
決して、「緊張」というものを嫌がらず真正面から受け止めましょう。
A緊張したら喜ぼう
緊張すると、鼓動が早くなくなるなどの症状で、体としては不快な気分になりますよね。
しかし、緊張はいわば戦闘態勢の状態です。不意の危険も即座に対応できるように、
通常と比べて大幅に集中力が増して、失敗しにくい状態となっています。
ですので、緊張したときのこの不快な気分は、自分を守ってくれる大切な気分ですよね。
戦(いくさ)でいうところの、甲冑にあたるのが、この緊張という気持ちです。
戦(いくさ)で甲冑がないと刀で刺されやすくなり、慣れないことをするときも
ある程度の緊張がないと、失敗しやすくなるものです。
ですので、緊張したら私はこのように考えるようにしています。
「お、緊張しているな。いつもより良い結果が期待できるぞ!緊張ありがとう!」
このような考え方になることで、「緊張」というものを嫌がるようなことはなくなり、
そして「緊張」に意識が向きにくくなります。そして、「極度の緊張」や「あがり症」になりにくくなります。
B頭がいいんだと思う
緊張は、これから未来に起こる不慣れな作業を自分が行うことを想像して
そして、その作業が失敗することを恐れることで発生しますよね。
改めて、この未来のことをイメージできるってすごいことではないですか。
普通、動物は目の前のことしか考えることができないため、「緊張」はしません。
人間であっても、先のことを何も考えていないような人は、「緊張」なんてしてませんよね。
そして、何も考えていないような人は、その分、失敗やミスが多いですよね。
緊張する人というのは、本当はすごく頭がいいんですよね。
ですので、緊張したら同時に下記のようなことを自分は考えるようにしました。
「あ、緊張している。おれ、やっぱり頭いいんだ。」
更に、他人の中に「全然、緊張なんてしないよ〜」なんて言う人がいたら、
普通は、この人、肝がすわっててすごいな〜なんて思いますよね。
しかし、私はこのような人がいたら
「この人よりオレの方が未来のことをしっかりと考えていて、やっぱりオレって賢いな〜」
と考えるようにしています。
このように、緊張というものを全てポジティブに考えることはとても大切なことです。
この緊張を感じることに抵抗や嫌悪感を抱き続けてしまうと、極度の緊張と
あがり症につながる危険性がありますので、緊張に対して良い感情を持ち続けましょう。
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